西部邁

西部 邁(にしべ すすむ、1939年3月15日 - )は日本の評論家、思想家、雑誌『表現者』顧問、元東京大学教養学部教授。

目次
1 経歴
2 思想
3 受賞
4 雑誌の刊行
5 テレビ出演
6 映画出演
7 エピソード
8 作品
8.1 単著
8.2 共著
8.2.1 一部執筆/インタビュー書籍
8.3 翻訳
8.4 音声・動画作品
9 脚注
10 関連項目
10.1 門下生
10.2 雑誌
10.3 その他
11 外部リンク

経歴 [編集]1939年3月、北海道山越郡の漁師町・長万部町に生まれる[1]。父は浄土真宗派の末寺の末男で農協職員。札幌郡厚別の信濃小学校(この頃、吃りであったと明かしている[2])、札幌市立柏中学校、北海道札幌南高等学校に進学。高校卒業まではマルクスレーニンスターリン毛沢東も知らぬノンポリであった。1957年、東京大学の受験に落ち、その後一年間浪人生活を送る。

1958年4月、東京大学に入学、三鷹寮に入る。同年12月に結成された共産主義者同盟(ブント)に加盟する。在学中の1959年から教養学部自治会委員長を務める。同委員長の選挙の際、西部はブントのメンバーたちとともに投票用紙を偽造してすり替え、共産党員の候補を落選させる[3]。また全学連の中央執行委員も務め、60年安保闘争に参加する[4]。

1961年3月、左翼過激派と訣別する。1964年3月、東京大学経済学部卒業。このころブントの活動家であった青木昌彦の勧めで東京大学大学院に進み、経済学を専攻する。指導教官は嘉治元郎。1971年3月、東京大学大学院経済学研究科理論経済学専攻修士課程修了。1972年、連合赤軍による群馬県榛名山での集団リンチ殺人事件の報道を目にして、そのときまで多少とも左翼に共感していたことへの道徳的反省をせざるをえなくなる。[5]横浜国立大学経済学部助教授、次いで東京大学教養学部助教授に就任する。経済学をはじめとする社会科学の細分化を一貫して批判する。1975年出版の処女作『ソシオ・エコノミックス』では社会学などの方法論を導入して旧来の経済学を批判する。経済行為の象徴的意味の解釈を志向する社会経済学の構築をめざし注目される。その後渡米しカリフォルニア大学バークレー校に在籍。引き続き渡英しケンブリッジ大学に在籍。『蜃気楼の中へ』という英米滞在記を発表した。帰国後80年代から大衆社会批判を主軸とした保守論客として活躍をはじめ、各方面で発言を続ける。高度大衆社会アメリカニズム批判と西欧流保守思想の擁護とを基軸にした評論活動を活発に行う。みずからも受賞したサントリー学芸賞の選考委員を長く委嘱される。1986年、東京大学教養学部教授(社会経済学専攻)に就任する。

1988年、中沢新一東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助手)を東京大学教養学部助教授に推薦。委員会は通ったが教授会の採決のとき一部の教官たちの妨害により否決される。同年3月、西部はこれに抗議して東京大学を辞任する(東大駒場騒動)。その後は評論活動を続けるとともに鈴鹿国際大学客員教授秀明大学教授・学頭を歴任。新しい歴史教科書をつくる会に参加し理事の任を引き受けたものの、当初から会の運動とは一定の距離を置いており理事会などへは出席しなかった。西尾幹二が台湾や金美齢を批判したことを巡って西尾との間で論争に発展した。台湾独立派の金美齢は「つくる会」に協力的だった。アメリカニズム、グローバリズム近代主義への批判は従来から西部の思想の中心を占めていたが、アメリカ同時多発テロ事件以降の日本の親米知識人たちのアメリカ追従姿勢に対する批判は西尾や田久保忠衛らとの対立を招く。

2002年、小林よしのりとともに「つくる会」を脱退。以後「産経新聞」、「正論」、「諸君!」などを中心とする日本の親米保守の知識人たちと一線を画し彼らを批判。アメリカのイラク侵攻に大義はないと主張し彼らと対立した。また女系天皇を容認する皇室典範改正を是としたことから「左に回帰した」との批判を受ける。だが、現在も日本の核武装、徴兵制の導入、防衛費の倍増、尖閣諸島の実効支配強化などを主張している。

思想 [編集]西部は『発言者』塾[6]の心得十箇条として、以下のように自らの思想の方向を要約している。

人間を「言葉の動物」と理解する。
言葉の産物としての個人および集団における意味的現象を総合的に解釈する。
意味的解釈という矛盾をはらんだ作業において平衡をとる。
人工言語に傾くものとしての概念・理論と自然言語に傾くものとしての思想・実践とを両立させる。
人生経験、認識活動および政治行動の融合をはかる。
言葉の基礎としての歴史の英知を保守する。
戦後日本を歴史破壊的時代として懐疑する。
異世代および異国人にたいする接近と離反において中庸を守る。
大衆教育(大学)と大衆伝達(マスコミ)が、言葉・解釈・経験・実践・歴史の一切を平板化させていることにたいして、批判を差し向ける。
哲学(真)、宗教(善)、および芸術(美)への関心を絶やさないことによって、虚無主義にたいする防波堤を築く。
受賞 [編集]1983年 『経済倫理学序説』で吉野作造賞を受賞
1984年 『生まじめな戯れ』でサントリー学芸賞を受賞
1992年 評論活動により第八回・正論大賞を受賞
2010年 『サンチョ・キホーテの旅』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞
雑誌の刊行 [編集]1994年4月、真正保守思想を標榜する月刊オピニオン誌「発言者」(西部邁事務所、秀明出版会)を創刊し主幹を務めていたが2005年3月、財政上の理由により廃刊。
1997年の創刊から1998年の休刊まで英文雑誌「JAPAN CURRENTS」(日本国民文化研究所)の総合監修を務める。
2003年7月、「北の発言」を創刊するがその後財政上の理由により廃刊。
2005年より「発言者」の後継誌「表現者」(ジョルダン)が刊行されており西部はその顧問を務めている。
テレビ出演 [編集]東大辞職後はテレビ出演が多くなる。テレビ朝日系列の討論番組『朝まで生テレビ!』の準レギュラーでもあった。
2004年12月から東京MXテレビの『談志・陳平の言いたい放だい』に出演。2005年4月、立川談志野末陳平吉村作治毒蝮三太夫と「談シング5(ファイブ)」を結成。
2008年10月、「談志・陳平の言いたい放だい」の後番組として、西部が司会を務める『続・言いたい放だい』の放送が始まる(2009年1月より番組名を「西部邁ゼミナール〜戦後タブーをけっとばせ〜」と改題)。富岡幸一郎東谷暁がゲストとして何度も出演している。
2008年以降、フジテレビの番組『報道2001』に頻繁に出演し持論を展開した。
2009年4月4日、『西部邁佐高信の学問のすゝめ』(朝日ニュースター)の放送が始まる。近現代史上の著名人についての持論を展開。2010年4月2日に終了。その後好評につきアンコール放送される。
2010年4月3日、「本」をテーマにした対談番組『西部邁佐高信の学問のすゝめ?』(朝日ニュースター)の放送が始まる。
2011年、「映画」をテーマにした対談番組『西部邁佐高信の学問のすゝめ?』(朝日ニュースター)の放送が始まる。
映画出演 [編集]公開年 タイトル 監督
2005年 LEFT ALONE 井土紀州
2009年 ベオグラード1999 金子遊
エピソード [編集]法哲学井上達夫駒場時代に助手であったころ西部から大きな影響を受けた。千葉大学助教授となった井上が論壇に押し上げられたのは、西部がサントリー学芸賞選考で井上を高く評価したことによる[要出典]。
西部は自分の好き嫌いについて次のように述べている[7]。
好き 嫌い
人物 自分 自分
言葉 保守 革新
食べ物 うどん 幕の内弁当
学問 ある種の哲学 あらゆる種類の経済学
芸術 ある種の絵画 最近の文学
スポーツ なし なし
動物 猫 人間と言いたいところだが、なし
宗教 すべての旧宗教と言いたいところだが、なし すべての新興宗教と言いたいところだが、なし
国(人種) まずイタリア、次にイギリスと言いたいが、やはり日本 まずアメリカ、次に韓国と言いたいが、やはり日本

1992年、東京都東村山市憲法記念日の行事として市主催の講演会を開催することになり西部に講演を依頼した。西部が快諾し講演会の開催が決まったところ、一部市民団体などが「改憲を主張する西部氏を市主催行事の講師に招くということは東村山市改憲を支持しているに等しい」等と抗議した。これに対し市は「西部氏は東村山市民なので依頼したのであり市が改憲を主張しようということではない」と説明したが市民団体などはごね続けた。そこで市は護憲派も講師に招こうと考えたが市内には護憲派の著名人がいなかったため南隣の東京都国分寺市に所在する東京経済大学の教授(当時)で護憲派色川大吉に依頼した。色川は「西部さんとは旧知で何度も議論しているので是非参加したい」と快諾。市民団体もごねるのを止め講演会は無事開催されるに至った。
2001年8月、船橋市立西図書館のある司書が同館所蔵の西部の多数の著書などを廃棄基準に該当しないにもかかわらず除籍・廃棄した(船橋市西図書館蔵書破棄事件)。西部はこの件を引き合いに出して次のように言っている。
つい先だって、船橋の市立図書館で、私の書物が一冊を除いてすべてひそかに廃棄されるという扱いを受けたが、次の焚書(ふんしょ)に当たっては、本書(『知性の構造』ハルキ文庫版)がその一冊の例外になるという名誉にあずかれればと切望する。坑儒されてみたいくらいに思っている私がなぜこんなことをいうのか。それは、本書がどこかに残っていれば、その作成に携わってくれた皆様に――単行本を物にしてくれた小山晃一氏を含めて――ささやかな返礼ができると思うからである。

西部邁『知性の構造』ハルキ文庫、2002年、270頁。

2002年、西部は東京西麻布の裏通りにあるイタリアン・レストラン「ゼフィーロ」の地主となった[8]。長男の一明が同レストランのオーナー兼支配人(建て物所有者兼店舗経営者)を務めた。同レストランは2007年4月に閉店。
西部が高く評価している日本人は山本常朝、福澤諭吉夏目漱石坂口安吾、田中美知太郎、福田恆存三島由紀夫などである[9]。
親米派論壇人たちがみずからの輪の中で閉塞してゆく状況にあって姜尚中と対談したり「週刊金曜日」の取材に応じたりと立場の違うものとも積極的に対話しようとする姿勢は際立っている。
西部は自分が念じることおよび自分の生死の意味について次のように述べている。
私の念じるのは、評論家として、次のように思いつつそして死ぬことだけである。

つまり、この人の世にあるのは言葉だけであり、自分という極微の存在は、過去のあまりにも巨大な言葉の集積のうちほんの局所を受け継ぎ、そしてそれにごく僅少の加工をほどこして、死とともに、それを何処の誰とも知れぬ人に手渡す(素振をする)、私の生死の意味はそのことに尽きると思っている。

— 『寓喩としての人生』徳間書店、238頁。

「WiLL」2011年4月号で大相撲の八百長を擁護した[10]。
作品 [編集] 単著 [編集]『ソシオ・エコノミックス 集団の経済行動』 中央公論社、1975年。
『ソシオ・エコノミックス』 イプシロン出版企画、2006年4月。ISBN 4-903145-03-4。
『蜃気楼の中へ 遅ればせのアメリカ体験』 日本評論社、1979年6月。
『蜃気楼の中へ 遅ればせのアメリカ体験』 中央公論社〈中公文庫〉、1985年8月。ISBN 4-12-201246-5。
『経済倫理学序説』 中央公論社、1983年3月。
『経済倫理学序説』 中央公論社〈中公文庫〉、1991年11月。ISBN 4-12-201854-4。
ケインズ岩波書店〈20世紀思想家文庫 7〉、1983年4月。
『大衆への反逆』 文藝春秋、1983年7月。
『大衆への反逆』 PHP研究所PHP文庫〉、1991年4月。ISBN 4-569-56349-X。
『生まじめな戯れ 価値相対主義との闘い』 筑摩書房1984年7月。
『生まじめな戯れ 価値相対主義との闘い』 筑摩書房ちくま文庫〉、1992年1月。ISBN 4-480-02594-4。
『論士歴問 大衆社会をこえていく綱渡り』 プレジデント社、1984年10月。ISBN 4-8334-1238-1。
『幻像の保守へ』 文藝春秋、1985年7月。
大衆社会のゆくえ』 日本放送協会編、日本放送出版協会NHK市民大学〉、1986年7月。
『六〇年安保 センチメンタル・ジャーニー文藝春秋、1986年10月。ISBN 4-16-340990-4。
『六〇年安保 センチメンタル・ジャーニー洋泉社〈MC新書 17〉、2007年6月。ISBN 978-4-86248-149-8。
『大衆の病理 袋小路にたちすくむ戦後日本』 日本放送出版協会NHKブックス 518〉、1987年1月。ISBN 4-14-001518-7。
『批評する精神』 PHP研究所、1987年6月。ISBN 4-569-22038-X。
『貧困なる過剰 ビジネス文明を撃つ』 日本経済新聞社、1987年9月。ISBN 4-532-09450-X。
『貧困なる過剰 ビジネス文明を撃つ』 PHP研究所PHP文庫〉、1991年12月。ISBN 4-569-56435-6。
『大錯覚時代』 新潮社、1987年10月。ISBN 4-10-367501-2。
『剥がされた仮面 東大駒場騒動記』 文藝春秋、1988年7月。ISBN 4-16-342480-6。
『大衆民主主義を疑う』 自由民主党調査局政治資料研究会議〈情報資料 368号〉、1988年11月。
『新・学問論』 講談社講談社現代新書〉、1989年2月。ISBN 4-06-148936-4。
『学者この喜劇的なるもの』 草思社、1989年6月。ISBN 4-7942-0345-4。
『サンチョ・キホーテの眼』 文藝春秋、1989年6月。ISBN 4-16-343340-6。
『批評する精神』続、PHP研究所、1989年8月。ISBN 4-569-52542-3。
ニヒリズムを超えて』 日本文芸社、1989年10月。ISBN 4-537-04986-3。
ニヒリズムを超えて』 角川春樹事務所〈ハルキ文庫〉、1997年11月。ISBN 4-89456-362-2。
『マスコミ亡国論 日本はなぜ“卑しい国”になったのか』 光文社〈カッパ・ブックス〉、1990年4月。ISBN 4-334-00494-6。
『白昼への意志 現代民主政治論』 中央公論社、1991年1月。ISBN 4-12-001988-8。
『マスメディアを撃て』 PHP研究所、1991年2月。ISBN 4-569-52976-3。
戦争論 絶対平和主義批判』 日本文芸社、1991年6月。ISBN 4-537-05003-9。
戦争論 暴力と道徳のあいだ』 角川春樹事務所〈ハルキ文庫〉、2002年2月。ISBN 4-89456-957-4。
『思想史の相貌 近代日本の思想家たち』 世界文化社、1991年6月。ISBN 4-418-91511-7。
『思想史の相貌』 徳間書店〈徳間文庫〉、1997年12月。ISBN 4-19-890809-5。
『私の憲法論 日本国憲法改正試案』 徳間書店、1991年6月。ISBN 4-19-554590-0。
『私の憲法論 真正保守による改正試案』 徳間書店〈徳間文庫〉、1999年5月。ISBN 4-19-891110-X。
『批評する精神』3、PHP研究所、1992年1月。ISBN 4-569-53524-0。
『人間論』 日本文芸社、1992年4月。ISBN 4-537-05012-8。
『人間論』 PHP研究所PHP文庫〉、1996年3月。ISBN 4-569-56837-8。
『批評する精神』4、PHP研究所、1993年2月。ISBN 4-569-53894-0。
『「成熟」とは何か 新政経学のすすめ』 講談社、1993年4月。ISBN 4-06-206429-4。
『リベラルマインド 歴史の知恵に学び、時代の危機に耐える思想』 学習研究社、1993年7月。ISBN 4-05-105638-4。
『日本人の嘘 政治改革からマスコミ世論まで』 光人社、1993年12月。ISBN 4-7698-0669-8。
『歴史感覚 何が保守政治の神髄か』 PHP研究所、1994年6月。ISBN 4-569-54318-9。
『歴史の復権 「文明」と「成熟」の構図』 東洋経済新報社〈日本を考える〉、1994年7月。ISBN 4-492-08554-8。
『死生論』 日本文芸社、1994年11月。ISBN 4-537-05035-7。
『死生論』 角川春樹事務所〈ハルキ文庫〉、1997年5月。ISBN 4-89456-311-8。
『日本とは何か日本人とは何か 正統知識人の驚くべき先見力』第1巻、広済堂出版〈みんなに聞いて欲しい心の物語〉、1995年7月。ISBN 4-331-50490-5。
『世人に言上したきことあり』 新潮社、1996年1月。ISBN 4-10-367502-0。
『現在への証言 平成の世と切り結ぶ』 広済堂出版、1996年2月。ISBN 4-331-50519-7。
『破壊主義者の群れ その蛮行から日本をいかに守るか』 PHP研究所、1996年3月。ISBN 4-569-54969-1。
『思想の英雄たち 保守の源流をたずねて』 文藝春秋、1996年4月。ISBN 4-16-350900-3。
『知性の構造』 角川春樹事務所、1996年7月。ISBN 4-89456-025-9。
『知性の構造』 角川春樹事務所〈ハルキ文庫〉、2002年11月。ISBN 4-7584-3014-4。
『知識人の生態』 PHP研究所PHP新書〉、1996年11月。ISBN 4-569-55365-6。
『「国柄」の思想』 徳間書店、1997年1月。ISBN 4-19-860634-X。
開発経済学研究派遣制度研究報告書. 平成7年度-平成8年度』 大蔵省財政金融研究所研究部、1997年。
『恐慌前夜の独り言』 新潮社、1998年2月。ISBN 4-10-367503-9。
『なぜ「日本売り」は起きたのか 愚かなるかな、改革論者よ』 PHP研究所、1998年3月。ISBN 4-569-55977-8。
『国家と歴史 状況の中で』 秀明出版会〈発言者双書 1〉、1998年4月。ISBN 4-915855-11-2。
『寓喩としての人生』 徳間書店、1998年6月。ISBN 4-19-860864-4。
西部邁の論争の手引き』 日刊工業新聞社〈B&Tブックス〉、1998年9月。ISBN 4-526-04242-0。
『虚無の構造』 飛鳥新社、1999年4月。ISBN 4-87031-366-9。
西部邁の論争ふたたび 対米属国からぬけでる方法』 日刊工業新聞社〈B&Tブックス〉、1999年11月。ISBN 4-526-04470-9。
福澤諭吉 その武士道と愛国心文藝春秋、1999年12月。ISBN 4-16-355800-4。
国民の道徳新しい歴史教科書をつくる会編、産経新聞ニュースサービス、2000年10月。ISBN 978-4-594-02937-1。
ナショナリズムの仁・義』 PHP研究所、2000年12月。ISBN 4-569-61428-0。
エコノミストの犯罪 「失われた10年」を招いたのは誰か』 PHP研究所、2002年4月。ISBN 4-569-62063-9。
『保守思想のための39章』 筑摩書房ちくま新書〉、2002年9月。ISBN 4-480-05966-0。
『人生の作法』 飛鳥新社、2002年10月。ISBN 4-87031-521-1。
『獅子たりえぬ超大国 なぜアメリカは強迫的に世界覇権を求めるのか』 日本実業出版社、2003年4月。ISBN 4-534-03569-1。
アメリカの大罪』 小学館小学館文庫〉、2003年7月。ISBN 4-09-405711-0。 - 西部邁の論争ふたたび』(日刊工業新聞社、1999)から再編集。
『わが憲法改正案 「大切な心」を忘れた日本人』 ビジネス社、2004年4月。ISBN 4-8284-1115-1。
『学問』 講談社、2004年4月。ISBN 4-06-212369-X。
『人生読本』 ダイヤモンド社、2004年7月。ISBN 4-478-70311-6。
『友情 ある半チョッパリとの四十五年』 新潮社、2005年4月。ISBN 4-10-367504-7。
『無念の戦後史』 講談社、2005年8月。ISBN 4-06-213057-2。
核武装論 当たり前の話をしようではないか』 講談社講談社現代新書〉、2007年3月。ISBN 978-4-06-149884-6。
『教育 不可能なれども』 ダイヤモンド社、2007年7月。ISBN 978-4-478-00200-1。
『「日本国憲法」を読む』上、イプシロン出版企画、2007年8月。ISBN 978-4-903145-20-4。
『妻と僕 寓話と化す我らの死』 飛鳥新社、2008年7月。ISBN 978-4-87031-851-9。
『「日本国憲法」を読む』下、イプシロン出版企画、2008年9月。ISBN 978-4-903145-21-1。
『サンチョ・キホーテの旅』 新潮社、2009年3月。ISBN 978-4-10-367505-1。
『陥没する世界のなかでの「しあわせ」論』 ジョルダンジョルダンブックス〉、2009年1月。ISBN 978-4-915933-07-3。
『だからキミの悩みは黄金に輝く 西部邁の人生相談』 ジョルダンジョルダンブックス〉、2009年4月。ISBN 978-4-915933-20-2。
『14歳からの戦争論ジョルダンジョルダンブックス〉、2009年10月。ISBN 978-4-915933-25-7。
『昔、言葉は思想であった 語源からみた現代』 時事通信出版局、2009年11月。ISBN 978-4-7887-0974-4。
焚書坑儒のすすめ エコノミストの恣意を思惟して』 ミネルヴァ書房、2009年11月。ISBN 978-4-623-05621-7。
小沢一郎は背広を着たゴロツキである。 私の政治家見験録』 飛鳥新社、2010年7月。ISBN 978-4-86410-029-8。
共著 [編集]富岡多恵子 『大衆論 対談』 草思社1984年7月。
笠井潔川村湊小阪修平竹田青嗣長崎浩西部邁ビジネス文明批判 尾根道をたどりながら』 作品社〈<現在>との対話 6〉、1986年4月。ISBN 4-87893-606-1。
加藤尚武 『烈々豪々(Let's go!)人生学』 理想社、1988年11月。
石川好 『覚悟! 朝まで討論=<日本>』 弓立社、1989年5月。ISBN 4-89667-122-8。
栗本慎一郎 『立ち腐れる日本 その病毒は、どこから来たのか』 光文社〈カッパ・サイエンス〉、1991年9月。ISBN 4-334-06062-5。
新野哲也 『正気の保ち方 「繁栄の空虚」からいかに脱するか』 光文社〈カッパ・ビジネス〉、1992年5月。ISBN 4-334-01266-3。
三田誠広 『息子の教育 闘論』 プレジデント社、1994年11月。ISBN 4-8334-1545-3。
秋山祐徳 『ポップコン宣言 偽りの戦後史を書き替える』 光文社〈カッパ・サイエンス〉、1995年5月。ISBN 4-334-06096-X。
『日本の自画像』vol.3、うら梅の郷会編、葦書房、1995年6月。ISBN 4-7512-0600-1。
小林よしのり福田和也佐伯啓思 『国家と戦争 徹底討議』 飛鳥新社、1999年6月。ISBN 4-87031-371-5。
榊原英資・飯田経夫 『大いなる説得 われらの子と孫への提言』 西部邁責任編集、日刊工業新聞社〈B&Tブックス〉、2000年11月。ISBN 4-526-04674-4。
福田和也佐伯啓思・絓秀実 『テロルと国家 徹底討議』 飛鳥新社、2002年4月。ISBN 4-87031-499-1。
中曾根康弘松井孝典 『論争教育とは何か』 文藝春秋〈文春新書〉、2002年5月。ISBN 4-16-660249-7。
小林よしのり 『反米という作法』 小学館、2002年9月。ISBN 4-09-389053-6。
田原総一朗姜尚中愛国心講談社、2003年6月。ISBN 4-06-211911-0。
田原総一朗姜尚中愛国心講談社講談社+α文庫〉、2005年7月。ISBN 4-06-256952-3。
小林よしのり 『アホ腰抜けビョーキの親米保守飛鳥新社、2003年7月。ISBN 4-87031-564-5。
小林よしのり 『本日の雑談』1、飛鳥新社、2004年5月。ISBN 4-87031-608-0。
小林よしのり 『本日の雑談』2、飛鳥新社、2004年7月。ISBN 4-87031-623-4。
中曽根康弘松本健一憲法改正大闘論 「国民憲法」はこうして創る』 ビジネス社、2004年9月。ISBN 4-8284-1144-5。
小林よしのり 『本日の雑談』3、飛鳥新社、2004年10月。ISBN 4-87031-640-4。
小林よしのり 『本日の雑談』4、飛鳥新社、2004年12月。ISBN 4-87031-648-X。
金子勝姜尚中金美齢小林よしのり高野孟西部邁・樋口恵子・森本敏 『「愛国心」「国益」とはなにか。 朝まで生テレビ!』 田原総一朗責任編集、アスコム、2004年2月。ISBN 4-7762-0133-X。
小林よしのり 『本日の雑談』5、飛鳥新社、2005年3月。ISBN 4-87031-659-5。
小林よしのり 『本日の雑談』6、飛鳥新社、2005年6月。ISBN 4-87031-675-7。
ケインズイプシロン出版企画 (発売)、2005年7月。ISBN 4-903145-02-6。
小林よしのり 『本日の雑談』7、飛鳥新社、2005年8月。ISBN 4-87031-689-7。
中曾根康弘松井孝典松本健一 『「昭和80年」戦後の読み方』 文藝春秋〈文春新書〉、2005年8月。ISBN 4-16-660458-9。
小林よしのり 『本日の雑談』8、飛鳥新社、2005年11月。ISBN 4-87031-697-8。
弘兼憲史 『本日の雑談』9(第2期 1)、飛鳥新社、2006年6月。ISBN 4-87031-707-9。
鈴木宗男宮崎学 『日本と戦う』 講談社、2006年8月。ISBN 4-06-213506-X。
弘兼憲史 『本日の雑談』10(第2期 2)、飛鳥新社、2006年10月。ISBN 4-87031-723-0。
辻惠 『道義あふれる国へ 「美しい国へ」の欺瞞を撃つ』 イプシロン出版企画、2007年2月。ISBN 978-4-903145-23-5。
中島岳志 『保守問答』 講談社、2008年1月。ISBN 978-4-06-214505-3。
中島岳志 『パール判決を問い直す 「日本無罪論」の真相』 講談社講談社現代新書〉、2008年7月。ISBN 978-4-06-287954-5。
佐高信 『思想放談』 朝日新聞出版、2009年10月。ISBN 978-4-02-250639-9。
宮崎正弘日米安保50年』 海竜社、2010年1月。ISBN 978-4-7593-1109-9。
波頭亮 『知識人の裏切り どこまで続く、平成日本の漂流』 筑摩書房ちくま文庫 に3-2〉、2010年3月。ISBN 978-4-480-42698-7。
西田昌司佐伯啓思 『保守誕生 日本を陥没から救え』 ジョルダンジョルダンブックス〉、2010年3月。ISBN 978-4-915933-32-5。
一部執筆/インタビュー書籍 [編集]「技術進歩の諸問題」、『現代経済学の展開』 嘉治元郎・村上泰亮編、勁草書房、1971年。
社会学的基礎 経済体制の原型を求めて」、『経済体制論』第2巻、東洋経済新報社、1978年3月。
「異端の経済学――ケインズハイエク」、『1990年代の日本経済』 経済展望談話会編、経済展望談話会〈経済展望談話会セミナー 第11集〉、1985年3月。ISBN 4-13-043026-2。
「知識人と大衆」、『NHK文化講演会』13、NHK編、日本放送出版協会、1986年2月。ISBN 4-14-008471-5。
日本教育会叢書』第14集、日本教育会編、日本教育会、1987年。
ヘーゲル読本』 加藤尚武編、法政大学出版局、1987年3月。
筑紫哲也井上ひさしほか 『若者たちの大神 筑紫哲也対論集』 朝日新聞社、1987年8月。ISBN 4-02-255738-9。
赤瀬川原平市川右近ほか 『百人力新発売 新しい「知」を担う百人一論 ネオ・インテリジェンス宣言』 文春ネスコ、1988年11月。ISBN 4-89036-752-7。
『時代を仕掛ける 田原総一郎と10人の男たち』 田原総一朗編、フジテレビ出版、1989年9月。ISBN 4-594-00460-1。
岡崎久彦 『情報・戦略論ノートpart2 歴史と戦略について』 PHP研究所、1990年2月。ISBN 4-569-52678-0。
西部邁ほか 『天下国家の語り方 日本と世界、政治と経済をめぐる「神話」の検証!』 JICC出版局別冊宝島115〉、1990年。
『知の位相空間 現代の知性13人へのインタビュー集』 井尻千男編著、HBJ出版局、1991年3月。ISBN 4-8337-5063-5。
村上泰亮 『村上さんを偲んで』 出版社不明、1993年8月。
秦野章・平山郁夫 『秦野章の辛口モーニング 話題の対談番組再録』 テレビ東京編、東急エージェンシー出版部、1994年2月。ISBN 4-88497-024-1。
田中美知太郎・山崎正和ほか 『プラトンに学ぶ 田中美知太郎対話集』 日本文芸社、1994年7月。ISBN 4-537-05034-9。
『メディアの迷走 誇りなき報道が国を亡ぼす』 粕谷一希編著、PHP研究所、1994年11月。ISBN 4-569-54504-1。
勝田吉太郎著作集』第8巻、ミネルヴァ書房、1995年1月。ISBN 4-623-02475-X。
佐々木毅吉本隆明ほか 『日本の境位を探る』 四谷ラウンド、1995年10月。ISBN 4-946515-01-1。
小林よしのり 『新・ゴーマニズム宣言』1、小学館、1996年8月。ISBN 4-09-389001-3。
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中上健次柄谷行人中上健次発言集成』2、第三文明社、1995年12月。ISBN 4-476-03196-X。
草柳文恵・若杉敬明ほか 『21世紀の郵便局サービスを考える 郵便局ビジョン2010』 アール・エフ・ラジオ日本編、透土社、1997年9月。ISBN 4-924828-52-1。
小林よしのり 『新・ゴーマニズム宣言』2、小学館、1997年3月。ISBN 4-09-389002-1。
小林よしのり 『新ゴーマニズム宣言』2、小学館小学館文庫〉、2001年1月。ISBN 4-09-405142-2。
谷沢永一松下幸之助 『Voice主要論文集』 PHP研究所編、PHP研究所、1997年12月。ISBN 4-569-55915-8。
大月隆寛岡田斗司夫 『もの書きがTVに出るということ NHK「ナイト・ジャーナル」をくぐりぬけて』 新紀元社、1998年2月。ISBN 4-88317-688-6。
谷沢永一 『人さわがせ』 バンガード社〈本音を語る 2〉、1998年6月。ISBN 4-915599-13-2。
爆笑問題・宮本政於ほか 『爆笑問題のピープル』 幻冬舎、1998年6月。ISBN 978-4-87728-233-2。
爆笑問題・宮本政於ほか 『爆笑問題のピープル』 幻冬舎幻冬舎文庫〉、2001年8月。ISBN 4-344-40150-6。
岸本裕紀子 『日本の母』 廣済堂出版、1998年8月。ISBN 4-331-50646-0。
矢内裕幸・森毅ほか 『怖いもんなし23人の喋るぞ! 闘う文化人のガクモンのすすめ』 旺文社、1999年4月。ISBN 4-01-055007-4。
加地伸行小浜逸郎 『この思想家のどこを読むのか 福沢諭吉から丸山真男まで』 洋泉社〈新書y〉、2001年2月。ISBN 4-89691-518-6。
『新しい公民教科書 市販本』 扶桑社、2001年6月。ISBN 4-594-03156-0。
『JC発「教育改革」待ったなし』 日本青年会議所編、ぱるす出版、2001年10月。ISBN 4-8276-0187-9。
『鬼畜米英 がんばれサダム・フセインふざけんなアメリカ!!』 木村三浩責任編集、鹿砦社、2003年4月。ISBN 4-8463-0506-6。
『合意形成論 総論賛成・各論反対のジレンマ』 土木学会誌編集委員会編、土木学会〈土木学会誌叢書 2〉、2004年3月。ISBN 4-8106-0469-1。
浜田卓二郎松本健一ほか 『ネバー・ギブ・アップ』 アートデイズ、2004年5月。ISBN 4-86119-028-2。
西部邁述「世界の思想の連峰を眺めると、保守思想の尾根なのです」、『本の本音』 高橋誠・森恵子編著、生活情報センター、2004年9月。ISBN 4-86126-139-2。
憲法の論点 『正論』傑作選』 『正論』編集部編、産経新聞ニュースサービス、2004年10月。ISBN 4-594-04810-2。
絓秀実・井土紀州松田政男西部邁柄谷行人津村喬花咲政之輔・上野昂志・丹生谷貴志 『Left alone 持続するニューレフトの「68年革命」』 明石書店、2005年2月。ISBN 4-7503-2045-5。
阿川弘之森達也男たちの大和 YAMATO』 イプシロン出版企画、2005年。 - 雑誌扱い。
関岡英之佐藤優ほか 『アメリカの日本改造計画 マスコミが書けない「日米論」』 関岡英之イースト・プレス特別取材班編、イースト・プレス〈East Press nonfiction 6〉、2006年12月。ISBN 4-87257-744-2。
平沼赳夫正しい日本を創る会 『日本の正道 真の保守政治を確立するための政策提言』 PHP研究所、2007年7月。ISBN 978-4-569-69291-3。
「列島人の愚行、錯誤そして自殺」、『「日米安保」とは何か』 藤原書店編集部編、藤原書店、2010年8月。ISBN 978-4-89434-754-0。
翻訳 [編集]ミルトン・フリードマン 『価格理論』 内田忠夫・西部邁深谷昌弘訳、好学社、1972年。
シュムペーターのヴィジョン 『資本主義・社会主義・民主主義』の現代的評価』 A・ヒアチェ編、西部邁ほか訳、HBJ出版局、1983年8月。ISBN 4-8337-5002-3。
ティーヴン・ナッシュ 『日本人と武士道』 角川春樹事務所、1997年12月。ISBN 4-89456-045-3。
ティーヴン・ナッシュ 『日本人と武士道』 角川春樹事務所〈ハルキ文庫〉、2004年5月。ISBN 4-7584-3104-3。
音声・動画作品 [編集]『真正保守思想を求めて』2、エピック・ソニー、1989年。
西部邁の「反論を待つ」』2、エピック・ソニー、1990年。
西部邁の「反論を待つ」』3、エピック・ソニー、1990年。
『メディアが世界を変える』第16巻、中京テレビ編、丸善
脚注 [編集]^ 『妻と僕』(飛鳥新社)の巻末に西部の詳細な経歴が掲載されている。
^ http://www.youtube.com/watch?v=Qrt4ZvJ-rmg
^ 西部邁『六〇年安保 センチメンタル・ジャーニー文芸春秋、1986年、36-37頁。
^ 田原総一朗のコラムによると、西部は安保条約の中身も読まずに反対していた、としている。http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110810/280586/
^ 『寓喩としての人生』175 - 177頁。『妻と僕』61 - 63頁。
^ のちに『表現者』塾に改名。
^ 西部邁栗本慎一郎『立ち腐れる日本』光文社、1991年、225頁。
^ 西部邁「レストランの地主となって」『文藝春秋』平成14年6月号
^ 『思想史の相貌』(徳間文庫)などを参照。
^ 西部邁「大新聞、テレビは統合失調症だ」、『WiLL』、ワック、2011年4月。
関連項目 [編集] 門下生 [編集]佐伯啓思
間宮陽介
宮本光晴
坂井素思
佐藤光
雑誌 [編集]発言者
表現者
北の発言
京の発言
その他 [編集]知性の構造
東大駒場騒動
表現者
船橋市西図書館蔵書破棄事件
保守思想
反米保守

外部リンク [編集]表現者
西部邁FAQ―西部邁のまこも部屋―
西部邁 - Yahoo!百科事典
西部邁: イラク戦争憲法改正、教育、天皇制 - 日本財団図書館
第150回 国会 第1号、参考人 西部邁君 - 参議院憲法調査会、平成12年11月15日
西部邁佐高信の学問のすゝめ: I、II、アンコール、III - 朝日ニュースター
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